今年も再開した学生との論文の抄読会。
昨年はあまり考えず、読みたいと思った論文を読んでいましたが、今年はちょっと系統的にランダム化比較試験、メタアナリシスを読む予定。
ということで、今日はCAST studyから。
ランダム化比較試験におけるTrue endpoint と Surrogate endpointの違いについて学ぶために選んでみました。
●True endpoint
本当に大事にしたい効果
●Surrogate endpoint
本当に大事にしたいやつが測定できないので代理に測定するもの。
よくあるのは・・・
糖尿病のTrue endpointは死亡率の低下や腎不全導入の減少。Surrogeteは血糖低下、HbA1cの低下。高血圧ならTrueは脳卒中の減少、Surrogateは血圧低下。
時々患者さんの中で、血圧が下がった、HbA1cが下がったと一喜一憂するケースがありますが(これはこれでいいんですけど)、本当の意味では死亡率の低下などを患者さんは望んでいるわけで。
一喜一憂してて、
ちゃんと血糖を下げる薬のんでたのに透析になった・・・血圧を下げる薬を飲んでたけど、脳卒中になった・・・っていうケースがありうるので。True / Surrogateの認識は大事です。
CAST studyについては去年も読んだので、そちらを参照。