2012年11月29日木曜日

学生と接点ができる

今年度の途中より職場が大学に移る。大学院生でもあるので、半分研究、半分臨床みたいな感じ。ってもほとんど臨床っていったほうが正しいか?

大学に戻って新鮮なことは、学生と接点があること。当たり前だけど、市中病院では臨床ばっかで、学生は就職活動にくる学生だけなので、1−2日の付き合い。

大学に戻って一番新鮮ってかショックなのはポリクリ生の相手です。当時、医学部5年生の時は、担当の先生がなかなかつかまらなくて、レポート書いてもチェックがもらえなかったり、病棟実習で放置だったり(もちろん、みっちり指導の科もあったり、放置されたほうが気楽だったり・・・)。自分の中ではあまり学生の時から成長してない?時間を実感しない?ので、自分が逆に教える立場になったことは、ちょっと笑える。


最近は論文の読み方をレクチャーする方針。
倉敷では研修医同士で論文を隔週で読んでましたが(PICOをたてて、ランダム化比較試験とメタアナリシスを批判的吟味してた)、実際にはお互い急がしすぎて、自然消滅しまった。
今年からポリクリが2週間ごとだったのが1週間ごとになって、論文を読む機会が前より減ったというので読んでます。参加者がいなくなるまで続けてみるかなー。

2012年11月9日金曜日

昨日の題材、川崎病へのステロイド

忘れないうちに・・・
学生用の論文は川崎病に対するステロイド投与について。

Efficacy of immunoglobulin plus prednisolone for prevention of coronary artery abnormalities in severe Kawasaki disease (RAISE study): a randomised, open-label, blinded-endpoints trial.
Kobayashi T, Lancet. 2012 Apr 28;379(9826):1613-20. PMID: 22405251

日本の多施設研究。質の高い、ランダム化比較試験。
こういう研究もできるんですね、当たり前ですけど。

結果としてはグロブリン療法にステロイド投与により川崎病(冠動脈の異常が生じやすいスコア5-7の児)で冠動脈瘤発生率を23%から3%まで減らすという内容。


実際に論文だけよむと、効果はありそう。ただ、実際の臨床現場での行動を変えるとなると、今回の報告の追試がされて正しさが証明されて・・・という過程を経てから、普遍的になる。

もともと川崎病についてはステロイド単独投与で冠動脈瘤が増えた報告があるため、結構ステロイド投与に対する小児科医のアレルギーがあるのかな。小児科医と話すと世代間格差もある気がする。あくまで1つのRCTを読んだだけなので、判断は保留。でも効くな結構、



2012年11月3日土曜日

補聴器講習会

補聴器講習会@所沢

補聴器も奥が深い。値段が高いからいいわけではない。
音波特性とか、共鳴現象とか、物理っぽい。

こっちは自分の外耳道の型取りです。
これでiPhoneのイヤホン作ったら完璧なのにな。