2014年1月7日火曜日

治療中止の判断 と 外科医

多分Dr.内野の文献紹介で見つけた論文記事だったと思うけど・・・。いつか読もうと思ってTo Do Listにあるのにずっとあるので、備忘録として。

Schwarze ML, Redmann AJ, Brasel KJ, et al.
The role of surgeon error in withdrawal of postoperative life support. Ann Surg. 2012 Jul;256(1):10-5. PubMed PMID: 22584696.


患者が治療中止を希望した時の外科医の対応について検討。High riskなオペしてる科の術者が対象みたい。回答率56%程度。63%で患者の希望に沿わないとの回答。条件をいくつか設定しているみたいだけど

 ● 術者のミスだと承諾しがたい(44% → 33%)
 ● 予定手術だと承諾しがたい(41% → 33%)
 ● あとは本文読まないとですが、若い外科医の方が承諾しやすいみたい。

ふーん。

心情的には同意する感じ。

まあでも、治療の中止の決断が何に影響されてもよいのかどうかは、難しいなと最近思う。EBMの実践って意味では、clinical decisionにおいていくつかのfactorがあって、


こんな感じのファクター(あと周囲の環境など)に基づいてdecision makingしていくわけだけど。治療を中止する、という設定については、もちろん中止に伴うメリット・デメリットがあって、どこまでのデメリットを許容するかは難しい。特に医療費・コストのために治療中止を選択する場合は、恐ろしいなとも思う。命の平等とか、医療中止に伴う訴訟問題とか・・・。

上記ブログに紹介あったけど、この文献の最初に書いてある言葉。

When the patient of an internist dies, his colleagues ask, “What happened?”
When the patient of a surgeon dies, his colleagues ask, “What did you do?”
ーCharles Bosk, Forgive and Remember


ま、そうだろうね。頑張りましょう。(Low risk surgenですけどね)

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