2013年7月4日木曜日

急性喉頭蓋炎、Cyst除外のCT

急性喉頭蓋炎の原因、合併に喉頭蓋嚢胞cystが時々関与します。
で、急性喉頭蓋炎で全例にCTをしてcystを探しにいったらどうでしょう?的な論文。



“喉頭蓋炎にcystを合併すると予後が不良なのでCTで見つけることが大事!”
・・・ってのが元々の趣旨ですが、現実的にcystがあろうがなかろうが、喉頭蓋炎のmanagementが変わるか?と言われるとあまり変わる実感はないし。
(施設間格差の影響は大きいでしょうが)。


Although the mortality of epiglottic abscess was previously reported to be as high as 30%, recent studies have reported a significant improvement reporting mortalities of 7%, close to the mortality rate in cases of epiglottitis without an abscess.


って書き方ですが、mortalityがcystあると30%ってあるけど(今は7%ぐらいとありますが)、そこまで予後が悪い疾患じゃないだろうにと個人的には思います。

治療過程で喉頭蓋の腫脹が引いていく段階で、目立ったcystがあれば気づき、その時点でCT➡場合によりcystに対して穿刺吸引/切開排膿で、そこまでmortalityに差はでないんじゃないかな、と感じます。
(この論文を読んで、Koreaとかは初診時にCTがroutineになったりするのかな・・・)


ちなみに、Katori分類でgradeがⅢ度となるほどcyst合併が多いとのこと。まあ、cystがある時点でⅡ度〜Ⅲ度になるから当たり前ですが、確認するのは大事ですね。

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