2013年6月8日土曜日

セツキシマブ、低マグネシウム

頭頸部腫瘍に対するアービタックス(抗EGFR抗体)も、結構身近になった気がします。学会でも、そろそろ一般演題ででてくるのかな。
副作用に低マグネシウム Mgがありますが、遠位尿細管のチャネル阻害によるもの、らしい。一般的には血清マグネシウムよりも尿中マグネシウムの方が身体のマグネシウム不足を反映するけど、アービタックス使用時は参考にならず。
Meta-analysis探してたら、低マグネシウムのメタもあるんですね。


Meta-analysis of incidence and risk of hypomagnesemia with cetuximab for advanced cancer
Chemotherapy. 2010:56:459-65 PMID21088398

Background:
 低Mgは副作用の一つだが、認識されず、メタ分析で頻度などを評価。
Methods:
 Pubmed, EMVASE, Cochrane, American society of clinical oncology, Web of Science
 組入基準はPhaseⅡ/Ⅲ trial, プライマリエンドポイントは低マグネシウムの発生頻度 
Results:
 Grade3-4の低Mgが5.6% (95%CI 3.0〜10.2%)
 All gradeの低Mgは36.7% (95%CI 22.0〜54.4%)



低Mgの定義は悩ましいので、ちょっとそれぞれの原著を読みたいとこですが。血清Mgのうち、Mgイオンだけが活性もってるものの、血清Mgのうち30%ぐらいはアルブミンと結合して不活性とか。血清アルブミン低値で血清Mgは低くでますが、頭頸部癌で化学療法してる方は基本低アルブミンになりがちですよね。血清Mgが身体のMg不足を本当に反映してるかは分からないので、悩ましいところ。
全文が手に入らず読めてないのでなんともですが、臨床症状のある低Mg(呼吸器症状とかlong QTとか)の割合が知りたいな・・・。


アービタックスによる低マグネシウムは蓄積性のある副作用なので、長期投与にともない増えるよう。経口マグネシウム製剤(サプリ?)は効果がないので、基本低マグネシウム出現時は、アービタックス中止+マグネシウム静脈注射。

頭頸部癌領域は、保険適応が通ってまだ浅いので、これから報告がでてくるのかな。

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